「脳トレ」と聞くと、計算ドリルやパズルを思い浮かべる方が多いかもしれません。
ですが実は、体を動かすことそのものが、最高の脳トレになることをご存じでしょうか?
近年の研究では、運動によって脳が若返る仕組みが次々と明らかになってきています。
そのカギを握るのが、**BDNF(脳由来神経栄養因子)**という物質です。
脳を元気にする「BDNF」とは?
BDNFを一言でいうと、
**「脳の栄養」「脳の修理屋さん」**のような存在です。
BDNFにはこんな働きがあります。
- 記憶力・集中力を保つ
- 新しいことを覚えやすくする
- 気分の落ち込みを防ぐ
- 脳の老化をゆるやかにする
ところがこのBDNF、
年齢とともに自然と減っていくことが分かっています。
定年を迎え、
- 外に出る機会が減った
- 人と話す時間が少なくなった
- 体を動かさなくなった
こうした生活が続くと、
BDNFはさらに減りやすくなってしまいます。
実は「運動」が一番の脳トレ
BDNFを増やす方法の中で、
**最も効果が高いのが「運動」**です。
特に、
- 少し息が弾む
- 筋肉を使った実感がある
- 体がじんわり温まる
このような運動をすると、脳は
「今は成長が必要だ!」と判断し、BDNFを分泌します。
ただし問題があります。
「運動が大事なのは分かっているけど、
きつい運動はもう無理…」
そう感じる方がとても多いのです。
そこで注目されているのが「BFRトレーニング」
BFRトレーニングとは、
腕や脚の付け根を専用ベルトで軽く締め、血流を調整しながら行う運動です。
特徴は、
- 軽い負荷でもしっかり効く
- 膝や腰への負担が少ない
- 短時間でも効果を感じやすい
そして脳の視点で見ると、
**BFRトレーニングは非常に優秀な「脳トレ」**なのです。
なぜBFRは脳にいいの?
BFRトレーニングを行うと、
- 筋肉が「一生懸命働いている」と脳に信号を送る
- 脳が「体を守らなきゃ」と判断する
- 成長ホルモンやBDNFが分泌される
この流れが起こります。
つまり、
激しい運動をしなくても、脳は「強い刺激が入った」と感じるのです。
その結果、
- 頭がスッキリする
- 気分が前向きになる
- 眠りが深くなる
といった変化を感じる方も少なくありません。
定年後こそ「体と脳を一緒に鍛える」
65歳を過ぎてから大切なのは、
「筋肉」だけでも「脳」だけでもありません。
- 歩く
- 立つ
- バランスを取る
- 人と話す
これらはすべて脳と体の共同作業です。
BFRトレーニングは、
- 無理をしない
- 安全性が高い
- 続けやすい
という特徴があり、
体と脳を同時に刺激できる数少ない方法です。
まとめ
BFRトレーニングは、
単なる筋トレではありません。
・体を動かし
・脳を刺激し
・生活の質を高める
まさに「脳トレ」でもあるのです。
「これからの人生を、できるだけ自分の足と頭で楽しみたい」
そう思われる方にこそ、
BFRトレーニングを知っていただきたいと思います。

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